アウフヘーベンのコンセプト

  2008年11月、保戸野鉄砲町に文房具店をオープンしました。末永くお客様にご愛顧いただけますよう精一杯努めてまいります。
どうぞよろしくお願いします。

 このお店の前身は、駅前のアトリオンビルの1階の本屋ブックスシティにあった文房具コーナーでした。2002年の3月から文房具コーナーを始め、お客様にたいへん愛されておりましたが、2008年8月に本屋は惜しまれつつ閉店し、文房具コーナーも同時に終了しました。すると多数のお客様から文房具再販売の要望があり、販売していた文房具をこれからどうしようかといろいろと悩みましたが、アウフヘーベンという名前の文房具店を営業することにより、文房具を販売することになりました。重ね重ねよろしくお願いします。


アウフヘーベンの考え

  世の中には実にたくさんの文房具があります。書くための鉛筆・ボールペン・万年筆、消す為の消しゴム・修正液、記録する為のノート・メモ帳・日記帳・手帳、収納する為のファイルなどなど。これらは、オマケの無料品もあれば、ひとつウン万円もするような高級なものまで、本当に様々です。アウフヘーベンは、様々な文房具のなかから、「楽しい」「ワクワクする」「美しい」「きれいな」「おしゃれな」文房具を取り揃えたいと考えています。


アウフヘーベンの目標

  世界には、その国独特のユニークな色彩やデザインの文房具があり、一概に文房具といっても様々なスタイルをもっています。カラフルな表紙のノートや今まで見たこともないような色のペンとの出会いは、驚きと共に感動的でもあります。アウフヘーベンはそのような感動をお客様に提供し続けていくことを目標としています。


アウフヘーベンの挑戦

  上記の考え・目標を達成する為、以下に挑戦したいと思います。1.商品の拡充 2.競争力の強化 3.商品管理の充実 4.きれい・清潔な店内 5.法令順守


「アウフヘーベン」店名の由来とアウフヘーベンの意味について

  店をオープンすると決定してからは、その準備でバタバタと時間が過ぎていきましたが、決定しなければならないことの一つに店名がありました。いろいろと店名案をだし、メーカーの方などに店名案をみせたりしましたが、いずれも「いまいちぱっとしない」とか、「わかりづらい」「覚えにくい」「長い」など評価が散々で、すっかりしょげてしまい、しばらくは店名が決定しないまま時間が過ぎていきました。ちなみに最初の店名案の中にはアウフヘーベンはありませんでした。

   もうそろそろ店名を決めなければ、いつまでも名無しのゴンベではいけない、とそろそろお尻に火がつきかけた頃、以前メモしたクオバディス(私はクオバディスのエグゼクティブノートを03年より使用しています。赤のコードバンで、限定100冊の貴重なもので、とても気に入っています。)の手帳をパラパラとめくってみました。するとそのメモの中にアウフヘーベンの文字がありました。

   アウフヘーベンの意味を辞書で引いてみると、ヘーゲルの弁証法とか、止揚とか、結構難しい言葉のようで、哲学の言葉のようでした。また他の辞典でも調べたり、ネットで検索をしてみると、「古いものが否定されて新しいものがあらわれる際、古いものが全面的に捨て去られるのではなく、古いものが持っている内容のうち、積極的な要素が新しく高い段階として保持される」「らせん的発展」、などがありました。

   こいつがいいんじゃないか、と直感的に思いました。全く個人的にアウフヘーベンの意味を解釈すると、何か困難や問題にぶつかった時、さまざまな案をだして解決することがアウフヘーベンだと感覚的に思ったのです。この新しくオープンする店も、いろいろとさまざまな困難や問題に直面するだろう、でもその度にアウフヘーベンして解決や克服をして行こう、そんな願いを込めて店名をアウフヘーベンとしました。

   メーカーの方におそるおそるお尋ねすると、結構よい反応です。第三者の賛成も得られ、文具を意味するstationeryと雑貨を意味するsundries(サンドリーズ)を付帯言葉としてアウフヘーベンに付け、日本語訳として「デザイン文具・雑貨 アウフヘーベン」とし、ようやくはれて店名が決定したのです。

   今では、お客様の中にもアウフヘーベンをご使用になる方がいらっしゃいます。ご要望の商品が店舗だけでなく、商品として存在しないような時「ぜひアウフヘーベンして、その品物を作ってみてください」などとお客様から言っていただけます。このような時、非常にありがたく、また店としての存在価値が認められているように感じ、うれしく思います。たまにスタッフ同士でも「それアウフヘーベンしよう」とか「それはアウフヘーベンになっているのか」とか、いろいろな使い方をしています。

   アウフヘーベンはこれからもアウフヘーベンし続けたいと思っております。


アウフヘーベン 店主 柳原知明